RPAを導入しました。ロボットを作成し運用することで、作業の自動化を行っています。ロボットが作業代行することで、ほかの作業ができるようになり大変助かっています。
ところで運用を開始してから気づいたことがあります。ロボットのメンテナンスが定期的に発生するということです。計画的だったり、突発的だったりさまざまです。
このメンテナンス作業をなくすことはできないのでしょうか。メンテナンスにかかる時間を減らす方法はないのでしょうか。
RPAツール「JobAuto」を販売する株式会社 シジャム・ビーティービーがメンテナンスにかかる時間を減らす方法についてお話しします。

メンテナンス作業はなぜ発生する?またその頻度は?
そもそもロボットのメンテナンス作業はなぜ発生するのでしょうか。
◆システムの変更やバージョンアップが行われた
ロボットが自動操作を行っているシステムで変更や、バージョンアップが行われました。
変更が行われるとシステムの画面レイアウトや画面の遷移の順番などが変わります。従来のものから変更が入ったので、当然ロボットでエラーが発生します。
この場合はロボットで起きたエラーの原因を特定します。そして本来の手順通りに処理を行うように設定変更を行わなければいけません。
◆作業手順が変更になった
ロボットが行っていた作業の手順に変更が発生しました。
この場合、従来のロボットの処理内容が正しい手順とは言えなくなってしまいます。
変更後の手順と、現在行われているロボットの処理内容を突き合わせます。新しい手順に対応した設定へ変更する必要があります。
ロボットで自動化を行っていると、メンテナンスが発生するのはやむを得ないのではないでしょうか。
◆メンテナンスの頻度は?
運用しているロボットの数が多ければ多いほど頻度は上がります。またそれぞれのロボットはさまざまなシステムを操作しています。操作しているシステムの種類が多い場合でも頻度は上がります。
◆1回あたりの作業時間は?
一概に何時間です、と言えないです。
ロボットの設定を変更しないといけない箇所の数に応じて作業時間は増えます。また変更をしないといけないロボットの数にも比例します。
作業時間を減らす方法は?
定期的にメンテナンスを行う機会があることは理解できました。ロボットを運用している限り仕方がありません。
それではメンテナンス時間を減らすことはできないのでしょうか。
◆エラー個所や原因の特定に時間をかけない
システムの変更やバージョンアップが起きると、ロボットではエラーが発生します。
ロボットでエラーが起きた、エラーの発生した場所とその原因の調査を行います。ロボットの設定なのか、ほかの原因でエラーが発生したのか、判断がつきません。
調査に時間をかけないようにする、メンテナンスの作業時間を減らす方法の一つです。
◆ロボットの処理内容を把握しておく
メンテナンスをしないといけないのは自分が作成したロボットばかりではありません。ほかの人のロボットをメンテナンスしないといけないこともあるでしょう。
ほかの人のロボットをメンテナンスする場合、処理内容の把握から行います。把握して、原因を調査して・・・、となるのでメンテナンスの時間がかかります。
ほかの人のロボットの処理内容の把握を前もってしておくのが、作業時間を減らすコツです。
メンテンナンス時間を短縮する機能のご紹介
ロボットを運用している限り、メンテナンスをなくすことはできません。RPAツール「JobAuto」ではメンテナンス時間を減らす機能を提供しています
◆エラーの発生個所がログに出力
ロボットでエラーが発生したときに、エラーの内容がログに出力します。
エラーが発生しました [縦:1,横:4,アクション名:値入力:ID]とあります。

ロボットの座標位置の縦:1・横:4の場所にあるアクション「値入力:ID」で発生していることを指しています。

◆ログでエラーが発生したときのスクリーンショットを見れる
ロボットでエラーが発生したときに出力されているエラーメッセージはリンクになっています。

リンクをクリックすると以下のようにエラーが発生した時のデスクトップのスクリーンショットを確認できます。エラー時になにが起きていたのかを把握することができます。

◆作成したロボットをエクセルへ出力。共有しよう
ほかの人と作成したロボットの処理内容を共有するには、ファイルへ出力しいろいろと情報を書き込むのがおすすめです。
ロボット説明書出力機能を使い、作成したロボットをエクセルへ出力します。

出力したエクセルをほかの人と共有、ロボットに関する情報を書き込みましょう。
